牧阿佐美バレヱ団公演「眠れる森の美女」鑑賞

祥子先生がバレエミストレスを務める牧阿佐美バレヱ団の「眠れる森の美女」を鑑賞。

英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル二人を招いての公演。「ネラ様」と呼ぶ熱狂的なファンもいて、チケット完売、大入りの東京文化会館。ロビーには”Nela”ってサインされたポスター。スッと5番ポワントで立ち上がる姿、パッセからゆっくりと脚を降ろすテクニック、驚異的なバランス、1幕の登場からレベちの踊りに魅せられっぱなし。ちょっとした顔の角度、仕草にオーロラ姫の気品を感じました。まさにロイヤル🇬🇧。

牧のソロもコールドも素晴らしく、ロイヤルからライセンスされた振付、ブルーレイで観たオリジナルを忠実に再現した感じ。それをできるのが統率力のある牧らしさ、層の厚さなのでしょう。寧ろ、画面の中では味わえない奥行き感はライブならでは。コロナ禍が去った幸せを感じる時間でした。

指揮とオケは踊りが引き立つようテンポをコントロール。バレエを習っていた湯川紘惠さんだからこその間合いだったと思います。VnやOb、Fgの音色、チャイコフスキーの難しいアンサンブルが美しく表現されているな、残響が短いと言われる東京文化会館だけど、弦も管も綺麗に響いているな、と聞いていました。また、大道具や小道具、衣装を楽しめたのも、東京文化会館の大きなホールだからで、小さなホールの低いタッパでは使えないドロップだなぁと観ていました。

そして、カーテンコールは会場総立ちのスタンディングオベーション。緞帳ではなく、本当のカーテンから、プリンシパルが現れるのを期待しての拍手、これも東京文化会館での楽しみ。私も思わずBravoって叫んでしまいました。

黒船亭・タンシチュー
黒船亭・タンシチュー

祥子先生によると「ゲストの素晴らしさに憧れてはダメ、同じ舞台を創る一人として自覚しなさい」との言葉があって、団員が引き締まったとのこと。これまでの牧と何か違うと感じたのは、それでかもしれません。

余韻に浸りながら、洋食の老舗・黒船亭で好物のタンシチュー。贅沢な一日になりました😊。

えるどえるの生徒のみなさん、保護者のみなさんも、是非、プロの舞台を鑑賞してみて下さい。良いものを観ることで良いことをきっと得られると思います。

裏方が生意気吐きました😅。